こんにちは。
皆様おかわりございませんか?
内科医の米山です。
これから、皆様の健康維持に役立つお話をさせていただこうと思います。
さて、メタボリックシンドローム(通称メタボ)といえばもっとも有名な生活習慣病の一つになっています。
今では、40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームではないかと言われています。
そもそもメタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満(内臓に脂肪が蓄積するタイプの肥満)に加え、高血糖、脂質異常(トリグリセライドやLDLコレステロールの異常)、高血圧が複数みられる状態をいいます。
では、内臓脂肪とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
私たちのからだにある脂肪は皮下脂肪と内臓脂肪の2つに大別できます。
皮下脂肪は主に、内臓を保護したり体温を保つのに役立ちます。内臓脂肪は、食事から得たエネルギー源を一時的に脂肪に合成し貯えられたもので、必要に応じてさまざまな生命維持活動に使われています。
しかし、内臓脂肪は過剰になると、血液中に中性脂肪として多く存在するようになります。また、脂肪細胞から分泌される生理活性物質のバランスが崩れて、動脈硬化を促進します。
ただ、内臓脂肪は皮下脂肪に比べて簡単にたまりやすい反面、減らすのも容易なことがわかっています。溜まりやすさに個人差はありますが、日々の運動や食事によって、内臓にたまった脂肪を減らしたり、たまらないようにすることは可能です。
次回はメタボリックシンドロームの対策についてお話したいと思います。